今後の遺言書作成教室開催の練習として高齢者向けパソコンセミナーのアルバイトをしてきました。そのアルバイトを通じて分かったことについて記事にします。
先日とある人のご厚意で高齢者向けのパソコン教室の講師を担当させて頂きました。
とある個人教室の一室で10名ほど参加されていました。
個人的にはアルバイトというかたちでお金ももらえるし、遺言書の書き方教室みたいなものできればいいなという軽い気持ちで担当したのですが、これが思いのほか難しいものでした。
1.理解度の差がある
第一に参加される方の理解度がまるきり異なるという壁があります。
ひとりは電源ボタンの位置が分からないという人がいます。
その一方で休憩の間に「もう今日の内容はすべて知っているので」と言って帰られる方もいらっしゃいます。
テキストは電源の入れ方、切り方から始まるため分かっている人にとっては本当に退屈な講義だったかと思います。対して分からない人は本当に何をしたら良いか分からないという具合です。
今後、遺言書の書き方教室を開く場合は大人数にアプローチするのではなく、本当に人数を絞った上でニーズに即した内容を提供する必要がありそうだと思いました。
極端な話、「子供にはお金を相続させたくない!そんな人のための遺言書教室」など銘打っておいて教室内の理解度を統一しないと効果的なセミナーにはなりづらいと思いました。
それだけ絞るので人数は集まらないかもしれませんが、実際に受任のケースも想定して3人くらいがちょうどよいのかもしれません。
2.時間管理は難しい
第二に時間管理は意外と難しいです。
テキストに沿った講義で1ページ2分程度の計算で講義をすすめたのですが、実際にパソコンを動かしながら行う講義だったので思うように講義が進みません。
また逆に時間を取り戻そうと早くしゃべろうとするとテキスト自体は進むのですが、効果的に内容が伝わりません。思った通りに喋れても伝わらないということは、伝え方にもっと工夫の余地があるということでした。
今後、遺言書の教室をやる際は反応を見ながら、時間を調節しながら講義を進める必要があるかと思います。早すぎても遅すぎてもダメというのは実はとても難しいことなのですね。
3.反応がないとすすめづらい
第三に講師などの発信者は反応がないと結構さみしいです。
うなずいて聞いてくれる方が一人でもいるとその人に伝わるように講義を進めようという気持ちになります。逆に何も反応がないと分かって頂けたのか分からないという事態になります。よくセミナーなどで講師がウケを狙ったりすることがありますが、あれは受講者のためのようで、講師のためであると思います。
今後何かを教わる時は講師に対ししっかり反応することで情報を吸収しやすく効果的であるということが分かりました。
以上、「セミナー講師をやってみた教訓」でした。
お読みいただきありがとうございました。