知り合いの大家さんの一言から考える司法書士の役割について

皆さんこんにちは!司法書士の関良太です。

私はよく大家さんの集まりに参加いたします。

そこで知り合った大家さんの一言から、司法書士に求められる役割について考えてみようと思います。

大家さんの集まりで、とある大家さんが「司法書士がいてくれて助かる。唯一の第三者だからだ。」とおっしゃった大家さんがいらっしゃいました。

実際上の真偽はともかくとして、確かに関係性だけをみれば司法書士は不動産売買における第三者です。

唯一エンドユーザー側に立ちえる存在かもしれません。

海千山千の不動産会社とエンドユーザーでは知識に歴然とした差があるため、この不動産売買が適正に行われているのかどうか、エンドユーザー自身では判断しづらいのだと思います。もちろん大家さんの中には不動産会社より不動産に詳しい人がいるのはざらですが、一般論としては不動産会社の方が有利なのは事実だと思われます。

この点司法書士はエンドユーザーつまり買主から報酬をいただきます。

また登記が通らない場合や権利の保全ができない場合については、買主に送金の中止、決済を流すべきなどの判断を下すことになります。

こういった役割があることから、その大家さんはあえて「第三者」という言葉を使ったのだろうと推察します。

この事実は半面で正しく、半面では正しくありません。

司法書士の倫理からも、危険な決済は流すべきなことは明白ですが不動産会社と司法書士のパワーバランスとしては、不動産会社が上であることは紛れもない事実です。

特に決済事務所の場合、報酬を支払うのは確かに買主ですが仕事を紹介するのは不動産会社または金融機関からなので、司法書士にとっての本当のお客さんは不動産会社または金融機関となります。

一般に司法書士はBtoBtoCのビジネスということになります。

個人的にはこの関係はいずれ変わってくるのかなと思っています。

ネットの普及でエンドユーザーも直接司法書士とつながる方法が増えてきました。

この人であれば自分の利益のために動いてくれると分かってもらえれば、理屈の上ではエンドから直接選んでもらえるはずです。

こうなった場合、不動産会社と司法書士のパワーバランスも変わってくるのかもしれないと思っています。

今後私はエンドからも選ばれるような存在になりたいと思っています。

以上、「知り合いの大家さんの一言から考える司法書士の役割について」でした。

お読みいただきありがとうございました。

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