皆さんこんにちは!司法書士の関良太です。
最近お坊さんと葬儀社様とで行われたイベントで興味深いお話を聞いたため、記事に致します。
一般に人が亡くなると日本人のほとんどは仏式でお葬式をあげます。
そこでお坊さんより死後の世界の名前として「戒名」をつけてもらいます。
今回のお話は浄土真宗のお話で、浄土真宗の考え方では「戒名」ではなく「法名」という言われ方がなされます。
浄土真宗の法名は他の宗派と比較して、シンプルな法名をつけられる傾向にあるのですが、浄土真宗の特徴として、法名は男性の場合は「釋」、女性の場合は「釋尼」という文字が使われておりました。
ところが昨今のジェンダーの影響から、法名に男女で差を設けるのを辞めようという考えからか、男性でも女性でも「釋」という文字を使うことに統一した浄土真宗の派閥がでてきたとのことです。
法名などは宗教に絡む重大な問題でありますし、かなり厳格で保守的なものなのかと思いきや、意外にも俗っぽい理由で、変わっていくもののようです。
法律もまた同様で、根本規則に関わる法律については他の法律への影響から変更には慎重になります。
憲法などは最たる例でしょう。日本国憲法は作られてから一度も改憲に至ったことはありません。結果起こっているとこは解釈の方を変えてしまうという法律を骨抜きにする方向のものです。
ただ法律も根本的には国民の生活のためのものですので、判例の積み重ねと違憲判決、改正へとより今の時代の人たちの感覚に合うように変わっていくのだろうと思います。
思わぬ形で法律と宗教の共通点を見つけたイベントでした。
以上、「お坊さんの世界にもジェンダーの波がきているという意外なお話~法名が変わりつつあるようです~」です。