相続放棄を受任する上で心苦いと感じていること

皆さんこんにちは!司法書士の関良太です。

最近弊所では相続放棄を受任することが多くなってきたと感じることがあり、その中でお客様にご説明する上で、心苦しいと思っていることがありますので記事にします。

相続放棄を受任する上で心苦しいと思っていることは「100%相続放棄できます。」と断定してお答えすることが、職業倫理上難しいことです。

というのも相続放棄は手続きの上では、却下率は極めて低い手続きです。

しかし、最終的に決めるのは家裁であるため、書類がそろっているので100%大丈夫ですとお答えすることは出来かねます。

相続放棄を行う理由の多くは、被相続人に借金があることですので、当然依頼者はご不安になっています。

願わくば相続放棄は必ずできますので、あなたに借金が行くことはありませんと断定してお答えして安心させたいと思うのですが、それは難しいものがあります。

これに加え、裁判所から照会書が来ますよというご案内や、電話がくるかもしれませんよといった形でご説明すると、さらにご不安になってしまうのですが、流れの関係上ご説明しないわけにもいかず、何とも歯がゆい思いをすることが多いです。

このあたりを上手にご依頼者様にご説明するスキルが私にあれば良いのですが、正確にご説明しようとすればするほど、リスクを強調する口調になってしまって、コミュニケーションって難しいなと思うことが非常に多いです。

勤務時代にこのあたりを上手にご説明する先輩から盗んでおけばよかったと後悔しております。

このあたりはたくさんお客さんとお話して、どうご説明したら一番良いかトレーニングが必要そうです。

以上、「相続放棄を受任する上で心苦いと感じていること」でした。

お読みいただきありがとうございました。

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