司法書士試験で解答欄を間違えてあせった話

皆さんこんにちは!司法書士の関良太です。

私は令和3年の司法書士試験に合格したのですが、そこで今から思い出しても背筋が凍る体験をしたため記事にします。

午後の試験のことでした。

私の場合、回答順番などは特に工夫せず、問題を頭から解いていくタイプでして、模試では記述に時間をさけないことが多かったのですが、しみついたスタイルを変えることができず本試験もいつもどおり択一→不動産登記記述→商業登記記述の順番で解いていきました。

択一を約1時間で終え、残り時間は約2時間。

不動産登記記述にやや多めの時間をかけ1時間10分程度かけました。

つまり商業登記は急ぎめで50分程度で仕上げる必要があります。

私の合格年度の商業登記は比較的簡単な年だったようで、登記できない事項もそうそうに発見、なんとか50分以内で終われそうだぞと思っておりました。

商業登記の回答の表面を書き上げ、次は裏面の問題だと問題を解こうとしたところ、そこで問題のページが終わってしまっておりました。

裏面の解答欄があるのにも関わらず、検討すべき問題がない状態で大変なパニックとなりました。

数ページ戻ってようやく原因が分かりました。

というのも、商業登記の記述がやけにあっさりしていたため、本来裏面に書くべき回答をまとめて表面の解答欄に書いてしまっていたようでした。

ここでさらにパニック。

残り時間は15分程度で裏面については再度問題を検討する時間はありません。

「また来年」という最悪のワードが脳裏をちらつきます。

しかし諦めきれなかった私は最後まであがくことにしました。

本来裏面に記載すべき回答を二重線でけしつつ、本来書くべき裏面の解答欄に急いで書き直します。

文字もぐちゃぐちゃで判別が厳しい状態でしたが、不完全ながらもなんとか書き写せました。

結果としてはなんとか合格。

合格はがきに記載していた点数の内訳表では、商業登記記述の満点は当時35点のなか、17・5点という半分の点数で、本来得点源だったはずの商業登記記述でうまく得点源にすることができませんでした。

結論としては足切りラインぎりぎりでの合格となりました。

この経験から言えることは、当たり前ですが問題文はよく読みましょうということです。

合格したから良いものの、解答欄を間違えて落ちたのでは悔やんでも悔やみきれません。

もう1つは、最後まで諦めずあがくこと。

時間が迫っていてもパニックから早く回復してできうることを頑張るしかないということです。

ここからは推測となりますが、採点担当者が私の回答に17・5点という点数をつけたのは、私の事情を察してお目こぼしで点数をつけてくれたのではないか、と思っています。半分の点数というのがそれを物語っているように思われます。

間違いなく私の今後の人生を左右した15分間でした。

また味わいたい経験かといえば勘弁願いたいですが、なかなか教訓にみちた本試験ではありました。

これから試験を受ける人は試験終了まで15分以上、時間があることは間違いないと思うので、ダメ元でも全力で試験に臨んでほしいと思います。

全力でぶつかれないと悔やんでも悔やみきれないと思うためです。

すべての受験生が全力で試験に臨めるとこをお祈りいたします。

以上「司法書士試験で解答欄を間違えてあせった話」でした。

お読みいただきありがとうございました。

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