司法書士は一般に不動産登記の専門家と言われますがそれは権利に関する登記に限られます。もう一人の不動産登記の専門家として土地家屋調査士の先生がいます。
土地家屋調査士は表示の登記という不動産の物理的状況を登記する専門家です。
土地の面積や宅地なのか道路なのかを登記する専門家です。
司法書士との連携は多種多様ですが特に多いのが新築の住宅を登記する場合に連携します。新築住宅を購入するにあたり銀行から融資を受けますが銀行は担保がない状態では基本的に融資をしてくれません。融資の条件として新築の建物に抵当権の登記をしますが前提として建物の表示の登記が完了していないと抵当権の登記ができません。
つまり不動産の決済の日までには表示の登記が完了している必要があります。
決済の日は買主、売主、不動産仲介、銀行などの都合によって決まるので土地家屋調査士の先生にとって新築建物の表示の登記はリミットの決まった大変なお仕事になります。
土地家屋調査士の先生がいてくれるので司法書士も安心して仕事ができますし銀行も融資ができます。司法書士にとって盟友ともいうべき存在です。