きれいな相続はないというお話~葬儀社の勤務経験と司法書士の業務経験から~

皆さんこんにちは!司法書士の関良太です。

私は新卒で葬儀社に勤めておりまして、その後司法書士業界に身をおくこととなりました。

必然的にこの2つの経験から携、わる業務としては相続が多くなるのですが、よく感じることに、きれいな相続はそう多くないということがあります。

新卒で入った葬儀社では、葬儀の後の通夜ぶるまいの席で遺産分割協議の話が紛糾し、怒声が聞こえる通夜といったこともありました。

このほかにも被相続人の姉が生前お世話をしていたのに、先妻との子供が自身の相続権を主張してきて泥沼の様相を呈してしまった式もありました。

ここで痛感することに、たとえ故人が遺言書を遺していたとしても完全な形での円満な相続というのは、なかなか難しいということです。

たしかに遺言でできることはたくさんあります。

本来相続人ではないはずの人に財産を遺してあげたり、息子と折り合いの悪い妻のために、最低限住んでいた家を使える権利を遺してあげたりするなど、法律上の権利を保護するという方法をとることができます。

ただ葬儀社に勤めていた経験から、たとえ遺言書の遺していたとしても、揉めるときは揉めるというのが正直な感想です。

結局のところ、生前にきちんと亡くなった後のことを話し合っておき、遺産分割協議の場では、その旨の再確認の場とするのが理想的な相続のありかたなのかなと思います。

こうなってくると法律どうこうの出る幕ではありません。

たいてい法律的な解決というのは、本当に最後の手段なのだろうなというのは常々感じるところです。

以上、「きれいな相続はないというお話~葬儀社の勤務経験と司法書士の業務経験から~」でした。

お読みいただきありがとうございました。

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